スイス・ローザンヌ
(ビジネスワイヤ) — 主要ながんを標的にした専有的な抗体薬物複合体(ADC)の開発を専門とするオンコロジー創薬/開発企業のADCセラピューティクス(ADCT)は本日、2億ドルを私募調達したと発表しました。今回の資金調達は応募超過となり、Auven Therapeutics、レッドマイル、ワイルド・ファミリー・オフィス、アストラゼネカを含め、新旧の投資企業から支援を受けました。
調達資金は2018年に計画している登録試験でADCT-301およびADCT-402の試験を前進させるために使用します。両候補は現在、リンパ腫および白血病の重要な亜型を対象に4件の臨床研究で検討中です。ADCTは固形腫瘍の併用療法の研究にもADCT-301を投入します。さらに今回の資金により、当社はHER2が発現した進行性固形腫瘍の患者におけるADCT-502の第1相研究の段取りを進め、ADCT-602およびADCT-601のINDを行い、前臨床ADCプログラムのパイプラインを前進させることができるようになります。ADCTでは今後18カ月の間で計8件の臨床開発プログラムを見込んでいます。
ADCTの最高経営責任者(CEO)を務めるクリス・マーティン博士は、次のように述べています。「投与対象の患者は250人以上に上り、有望なデータを来る米国血液学会の大会で発表することになっており、今回の資金調達は当社の戦略にとって重要な段階であり、これにより当社はリードプログラムを促進し、当社のパイプライン開発を今後も継続できます。今回の取引は、単剤療法や併用療法として急速に発展しているこれら実薬について、患者にとっての潜在的価値を反映するものともなっています。私たちは今後も当社独自に、また提携しながら、血液腫瘍および固形腫瘍の重要な適応症を対象とする当社の専有的な抗体薬物複合体のパイプラインを発展させていきます。」
ADCTは極めて強力なピロロベンゾジアゼピン(PBD)をベースとする結合薬剤を含む専有的なADCの開発に傾注しています。ADCTの臨床/前臨床プログラムでは、血液悪性腫瘍および固形腫瘍の両方における主要タイプを標的にしています。2012年の設立以来、当社は4億5500万ドルを調達し、当社の専有的ADCのパイプラインを発展させてきました。当社はPBDをベースとする4種の抗体薬物複合体を米国および欧州において進行中の第Ia/Ib相臨床試験6件で検討中です。
ADCセラピューティクスについて
Auven Therapeuticsが2012年に設立して現在でも最大の投資企業を引き受けているADCセラピューティクス(ADCT)は、血液悪性腫瘍および固形腫瘍の主要タイプを標的にした専有的な抗体薬物複合体(ADC)の開発を専門とするオンコロジー医薬品開発企業です。当社のADCは標的度の高いバイオ医薬品で、特定の腫瘍細胞に存在する表面抗原に特異的なモノクローナル抗体を、リンカーを介して、極めて強力なピロロベンゾジアゼピン(PBD)をベースとする新規クラスの結合薬剤と結合させたものです。ADCTはアストラゼネカとその国際的なバイオ医薬品研究開発部門メディミューンを含め、世界レベルの提携企業との強固な関係に恵まれています。当社はスイスのローザンヌを拠点とし、営業所をロンドン、サンフランシスコ、ニュージャージーに構えています。(www.adctherapeutics.com)
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