米ニュージャージー州ノースブランズウィック
(ビジネスワイヤ) — 精密エクスポソームシーケンスの分野をけん引するライナスバイオと、日本の多国籍企業であるワイエイシイホールディングスは、ワイエイシイがライナスバイオに対して10億円を出資するパートナーシップの締結を発表しました。この提携はシリーズA2の資金調達ラウンドの一環であり、シリーズA2で同社は800万ドルを追加調達しています。この18か月間でライナスバイオが調達した資金総額は2,550万ドル以上にのぼります。
ライナスバイオは、前年比300%超の増収を達成する見込みとなっており、今回のラウンドを通じて、同社の資金調達後の企業価値評価は35%上昇しました。今回調達した資金は、国際的なパートナーシップの拡大と、ニュージャージー州ノースブランズウィックに新設した施設における早期自閉症診断補助検査「StrandDx™ASD」の生産拡大に充てられる予定です。
ワイエイシイホールディングスは、メカトロニクス関連製品の開発、設計、製造に特化した日本の企業です。ライナスバイオの検査量を拡大するためのハードウェアのイノベーションで両社が協力し、ロボティクス、ラボラトリーオートメーション、精密エクスポソーム医療における革新の原動力となるものを構築していきます。ボウ・キャピタル、デイビッド・ベレット・ファミリーオフィスなどの既存の投資家は、今回のラウンドにも投資することで、同社に対する継続的な信頼を示しています。
ライナスバイオの独自のプラットフォームは、自閉症や消化器疾患、ALS、腎臓病、がんに至るまで、さまざまな健康状態において、1本の髪の毛を利用して発見を可能とする新しい精密エクスポソームバイオマーカーを導入します。ライナスバイオ初の診断支援ツールである「StrandDx™ASD」は、自閉症で生まれてくる可能性を80%から90%の精度で評価することができ、個別に対応した治療方針の決定を支援します。この検査はFDAのブレークスルーセラピー指定を受けており、2024年前半までにLDT(薬事未承認検査)として一般に提供開始される予定です。
「ライナスバイオが開発した技術は、日本やアジア全体の医療検査に革命をもたらす可能性があり、ワイエイシイホールディングスは人々の生活に前向きな影響を与えるという共通のビジョンを持っています。これは両社にとって、計り知れない機会となります」とワイエイシイホールディングスの創業者で社長の 百瀬武文氏 が述べています。
「今回の追加資金調達は、複雑な健康状態の診断と治療の方法に変革をもたらすというライナスバイオのビジョンに対する投資家の信頼を示すものです」 と ライナスバイオの共同創業者兼CEOのマニッシュ・アローラ博士は話しています。「今回のラウンドでリードしてくださった百瀬氏とワイエイシイホールディングスに感謝を申し上げるとともに、当社ファミリーに歓迎したいと思います。両社のパートナーシップは、研究所のアウトプットの大規模な自動化とアジアの医療市場へのアクセスという2つの面で前進を促進すると思われます」
ライナスバイオについて
ライナスバイオ(Linus Biotechnology Inc.)は、ニューヨーク州ニューヨーク市に本社を置く、患者第一主義の画期的な科学的精密エクスポソーム医療の会社です。同社のプログラムパイプラインは、中枢神経系(自閉症スペクトラム、筋萎縮性側索硬化症)、消化器系(炎症性腸疾患)、腎臓病、腫瘍など、これまで医療現場や臨床試験で利用可能な分子エンドポイントがなかった疾患領域における精密エクスポソーム医療のバイオマーカーとターゲット探索で構成されています。詳細情報は、www.linusbio.comをご覧ください。
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