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PHC株式会社:PHCbi、独自の電気化学式センサー技術を活用した研究用「ライブセル代謝分析装置」のプロトタイプを開発~細胞治療の産業化に向けた課題解決への貢献を目指す~

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東京

(ビジネスワイヤ) — ライフサイエンス分野において研究・医療支援機器およびサービスをグローバルに提供するPHC株式会社 バイオメディカ事業部(以下、「PHCbi」)は、7月13日(水)から7月15日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第4回ファーマラボEXPO東京」(主催:RX Japan株式会社)に、細胞の連続的な代謝変化をリアルタイムで可視化する「ライブセル代謝分析装置」のプロトタイプを参考出展しますので、お知らせいたします。本製品は、PHC株式会社のコア技術の1つであり、精緻な血糖値測定を実現する独自の電気化学式センサー技術を応用することで、培地のグルコースと乳酸濃度の高精度な測定および分析を可能とするものです。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20220712005090/ja/

「ライブセル代謝分析装置」のプロトタイプ(画像:ビジネスワイヤ)

「ライブセル代謝分析装置」のプロトタイプ(画像:ビジネスワイヤ)

細胞治療・遺伝子治療は、これまで治療が困難であった疾病に対する新しい治療法として国内外で期待されています。日本では、政府による産業化戦略の推進を背景に、高い市場成長が見込まれています。本領域において、CAR-T細胞療法(*1)に代表されるがん免疫研究やiPS細胞をはじめとする幹細胞研究(*2)などでは、細胞の代謝状態を把握することの重要性が高まっています。また、高品質な細胞医薬品の製造工程においては、細胞の増殖や分化の状態を正確かつリアルタイムにモニタリングした上で、その状態に合わせて培養環境を制御することが不可欠です。しかしながら、現在の製造工程における培養作業では、評価の判断基準が研究者の技量や経験に依存する部分が多く、客観的で定量的な管理指標が確立されていません。培地をサンプリングして細胞の状態を評価する方法では、より精緻な判断が可能ですが、測定データが離散的な「点」であるため、細胞の経時的変化をリアルタイムに把握することは困難です。また、培地のサンプリングには、常にコンタミネーション(汚染)のリスクを伴います。そのため、培地を都度採取することなく、細胞の経時的変化を定量的かつ正確に測定し、評価できる新たな手法が求められています。

PHCbiが開発中の「ライブセル代謝分析装置」は、培地をサンプリングすることなく、培養中の細胞の代謝変化をリアルタイムに可視化することができます。これは、培養中の細胞が増殖・分化するために取り込むグルコースとその過程で産生される乳酸の濃度を、独自のIn-Lineセンサー(*3)を用いて培地を連続的に測定することで実現するものです。本センサー技術を用いることで、細胞の代謝研究や細胞治療などの基礎研究分野において、これまで得られなかった新たな知見の獲得につながることが期待できます。さらには、細胞治療の実用化に向け、安定した細胞製造の実現に寄与する基盤技術として、新たな展開が可能となります。当社は、今後、研究機関との共同研究の結果を踏まえ、In-Lineセンサーを用いたグルコースと乳酸濃度の連続的測定および代謝分析技術の確立と、同技術を活用した細胞の代謝分析装置の完成に取組み、研究用途として国内外向けに早期発売を目指します。

尚、本製品に関する海外向け説明会については、米国東部時間7月26日(火)午前11時(日本時間7月27日(水)午前零時)から開催予定のウェビナー(*4)(主催:PHC Corporation of North America(*5))を皮切りに、順次、他地域にも展開していきます。

PHCbiは、2000年に業界に先駆けて細胞調整加工施設(*6)(セルプロセッシングセンター)を開発し、2007年にはセルプロセッシングアイソレーター(*7)を開発、発売するなど、約20年前より細胞治療分野でのソリューション開発に取り組んでまいりました。今後も、細胞治療・遺伝子治療の研究開発や治療薬の製造、患者さんの治療プロセスにおけるQCD(品質、コスト、納期)課題に応える革新的なソリューション創出をさらに加速させ、新たなモダリティ(治療手段)の実用化に向けた貢献を目指してまいります。

■第4回ファーマラボEXPO東京

開催期間

2022年7月13日(水)~7月15日(金) 10:00~18:00 (最終日のみ17:00終了)

会場

東京ビッグサイト 西展示棟4階(PHCbiブース:ブース番号30-58)

公式サイト

展示会概要 ファーマラボ EXPO[東京] (interphex.jp)

(*1) 通常の免疫機能だけでは完全に死滅させることが難しい難治性のがんに対する治療法。患者自身のT細胞を取り出し、キメラ抗原受容体(CAR)と呼ばれる特殊なタンパク質を作り出すことができるよう遺伝子組換えの技術を用いて改変したCAR-T細胞を患者に投与する治療法
(*2) 分裂して自らと同じ細胞を作る能力と、別の種類の細胞に分化する能力を持つ細胞に関する研究
(*3) 培地に常時浸漬させ、サンプリングすることなく培地中の細胞代謝物質を連続測定するセンサー
(*4) Live Cell Metabolic Analysis — Paving the Way for Metabolic Research and Cell & Gene Therapy – Xtalks
(*5) PHCホールディングス株式会社の米国における事業会社
(*6) 細胞培養、加工などの処理を無菌的に行なうために、厳密に管理された細胞処理施設
(*7) アイソレーターの操作内部を過酸化水素で無菌化した閉鎖空間と、着脱式の培養モジュール、遠心分離モジュール等を組み合わせ、セルプロセッシングの一連の工程が無菌環境を維持したまま行える装置

<PHC株式会社・バイオメディカ事業部について>
1969年に設立されたPHC株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(コード番号 6523 東証プライム)の日本における事業会社です。ライフサイエンス事業を行うバイオメディカ事業部では、事業ブランド「PHCbi」を掲げ、超低温フリーザーやCO2インキュベーターをはじめとした研究・医療支援機器およびサービスの提供を通じて、約110カ国における科学者と研究者への支援に取り組んでいます。
www.phchd.com/jp/biomedical/about-phcbi

businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20220712005090/ja/

CONTACT

【お問い合わせ先】

PHC株式会社 バイオメディカ事業部マーケティング部

岡田 昌代

電話:080-4816-3259


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