英オックスフォード
(ビジネスワイヤ) — エクセンシア(Nasdaq: EXAI)は本日、健康なボランティアでEXS-21546を検討する当社第1相試験から得たデータを発表しました。EXS-21546は、エクセンシアとイボテック(Frankfurt Stock Exchange: EVT、MDAX/TecDAX、ISIN: DE0005664809、Nasdaq: EVO)が共同で発明・開発した高選択性A2A受容体拮抗薬です。健康なボランティアを対象とした本試験のトップラインデータは、有効性、高い受容体選択性、予想される脳での低ばく露、中枢神経系(CNS)有害事象の報告がないことを含め、エクセンシアが目標とする製品プロファイルのデザインの確かさを裏付けており、アデノシンシグネチャー高発現の固形腫瘍患者を対象とした第1b/2相試験へとEXS-21546を前進させるべきことを支持するものです。
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(画像:ビジネスワイヤ)
エクセンシアの最高執行責任者(COO)で創薬担当ヘッドのデビッド・ハレット博士は、次のように述べています。「EXS-21546の当社第1a相試験のトップラインデータは、明確な設計目標に基づき、ヒト生物学への高い橋渡し特性を持つ新規分子を創出するAIベースの当社プラットフォームの能力を実証するものです。EXS-21546は、当社プラットフォームの初期に開発されたパイロットプログラムであり、有効性、選択性、薬物動態という当社が掲げる目標を達成できたことを誇りに思います。今後、A2AR拮抗薬の臨床開発における主要な課題となるのは、この種の免疫調節療法から最も恩恵を受ける患者を識別することです。当社は、独自の精密医療プラットフォームを活用して、免疫機能を含め、患者の腫瘍の微小環境を生体外で解析することが、当社の薬剤に適した患者を識別するのに役立つと考えています。」
EXS-21546の第1a 相試験は、3部構成の用量設定試験で、EXS-21546の単回投与用量漸増(SAD)および反復投与用量漸増(MAD)の安全性、忍容性、薬物動態(PK)、薬力学(PD)を評価します。本試験では、60人の健康な男性被験者を3つのパートにランダム割り付けしました。本試験の主要な目的の1つは、がん患者を対象とした第1b/2相試験のために、EXS-21546の最適な開始用量についての情報を得ることでした。
本試験は、ヒトで観察されたEXS-21546のPKが、前臨床モデル用にデザインされ、前臨床モデルで予測されたものと一致することを示しており、1日2回投与(BID)により、投与間隔の間中、継続的にA2A受容体を阻害できることを裏付けました。
EXS-21546は、CD8陽性細胞において用量依存的なCREBリン酸化阻害を示し、 PDプロファイルは血漿ばく露を反映していました。A2A受容体シグナル伝達の阻害はBID投与期間を通じて持続し、持続的なターゲットエンゲージメントの水準を示しました。
EXS-21546は良好な忍容性を示し、試験のSAD部分のすべての用量(30mg、90mg、250mg、 400mg)、MAD部分の150mg BIDでCNS有害事象の報告は1件もありませんでした。MAD部分で、1人の被験者においてALTおよびASTが上昇する異常検査所見が認められ、グレード3の重篤有害事象に分類されました。この事象は1人の被験者で、14日間の治療完了から3日後に観察され、医療介入なしに消失しました。被験者は治療期間中無症状で、投与中に有害事象を報告していません。
これらの結果に基づき、エクセンシアは、2022年後半にアデノシンシグネチャー高発現の固形腫瘍患者を対象としたEXS-21546の第1b/2相試験を開始できると見込んでいます。この第1b/2相試験は、EXS-21546についてより高い用量を評価するようデザインします。
当社は、本第1a相試験の追加データを、今後の医学会で発表できると見込んでいます。
EXS-21546について
EXS-21546は、AIで設計されたA2A受容体拮抗薬で、エクセンシアとイボテックが共同で発明・開発したものです。エクセンシアはAI駆使型の当社プラットフォームを活用して本化合物を設計し、イボテックは生物学および化学の面での能力を提供しました。
腫瘍の中にはアデノシンを大量に産生するものがあり、このアデノシンは免疫細胞上のA2A受容体に結合してそれを活性化し、結果的に免疫系の抗腫瘍活性を抑制します。EXS-21546は、高濃度のアデノシンによるA2A受容体の活性化を防ぐことで、免疫細胞の抗腫瘍活性を促進する潜在力について、追究されているところです。
EXS-21546の第1a相試験について
本第1相試験は健康な男性ボランティアを対象とする3部構成の試験で、EXS-21546の安全性、忍容性、薬物動態および薬力学(PK/PD)の評価を目的としています。パート1はランダム化二重盲検プラセボ対照SAD試験で(食事の影響評価を含む)、41人の健康なボランティアを3:1の比率でランダム化しました(コホート当たり実薬6人、プラセボ2人の比率)。パート2は14日間にわたるランダム化二重盲検プラセボ対照MAD試験です。パート2は1つのコホート(8人)を組み入れ150mg EXS-21546 BIDを投与した後に完了しました。パート3は3期クロスオーバー非盲検ランダム化試験で、11人の被験者を組み入れ、カプセル製剤(摂食時および空腹時)を経口懸濁製剤(空腹時)と比較して評価しました。
エクセンシアについて
エクセンシアはAIを駆使した製薬技術企業として、最も迅速かつ効果的な方法で最善の医薬品を発見・設計・開発することに傾倒しています。エクセンシアは、史上初の機能的な精密腫瘍学プラットフォームを開発して、治療法の選択を導き、前向き介入臨床研究で患者の転帰を改善することに成功するとともに、AI設計の低分子を臨床環境に進めました。当社のパイプラインは、科学的概念を精密設計された治療薬候補に迅速に転換する当社の能力を示しており、30件以上のプロジェクトが進行中です。エクセンシアは、これまで以上に優れた医薬品をより迅速に設計することで、最高の科学アイデアを患者にとって最良の医薬品へと迅速に転換できると信じています。
エクセンシアは、オックスフォード(英国イングランド)に本社を置き、ウィーン(オーストリア)、ダンディー(英国スコットランド)、ボストン(米国マサチューセッツ州)、マイアミ(米国フロリダ州)、ケンブリッジ(英国イングランド)、大阪(日本)にオフィスを構えています。
https://www.exscientia.aiをご覧いただくか、ツイッター(@exscientiaAI)で当社をフォローしてください。
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法の「セーブハーバー」条項の意味における一定の「将来見通しに関する記述」が含まれています。これらには、候補分子の開発の進捗、エクセンシアの製品候補の前臨床試験および臨床試験の時期・進捗・報告データ、精密医療プラットフォームおよびAI駆使型創薬プラットフォームに関するエクセンシアの期待に関する記述が含まれます。「予想する」、「考える」、「期待する」、「意図する」、「計画する」、「見込む」、「将来」などの単語や類似の表現は、将来見通しに関する記述であることを示す意図があります。これらの将来見通しに関する記述は、将来の結果や状況を予測する際につきものの不確実性を伴うものであり、それらの不確実性にはエクセンシアの製品開発活動の範囲・進捗・拡大、エクセンシアおよびそのパートナーの臨床試験の開始・範囲・進展とその費用への影響、臨床・科学・規制・技術の発展・進展、ヒト治療薬として安全かつ有効な製品候補の創薬・開発・商業化の過程、それら製品候補をめぐる事業構築の活動に伴う不確実性が含まれます。エクセンシアは、新しい情報、将来の出来事、その他の結果にかかわらず、法律で義務付けられている場合を除き、いずれの将来見通しに関する記述についても、公に更新または修正する義務を負いません。
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