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世界的調査の結果、がん死の主因であるすい臓がんについて欧州/米国人の多くがほとんど何も知らないことが判明

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米ニュージャージー州サミット

(ビジネスワイヤ) — 「がん」という言葉を聞いて人々が連想するもので一番多いのは乳がんと肺がんであることには驚かないかもしれませんが、がんの認識につき6カ国で最近行われた調査の回答者の60%は、がん死の主因であるすい臓がんについてほとんど何も知りません。すい臓がんは米国でがん関連死の原因として第4位を占め、2020年までに米国におけるがん死の原因として第2位を占めると予想されています。米国と欧州における5年全生存率は7%未満です。この生存率は長年にわたって低いままで、米国とほとんどの欧州の国々では、一般的ながんの中で最低レベルにあります。

セルジーンは本日、史上初となる世界すい臓がんデーを祝い、国際的なすい臓がん患者支援団体のコミュニティーと共同で、すい臓がんに関する教育および啓発の水準と、変革への必要性を引き上げていきます。セルジーンはこの活動を支援するため、米国と欧州の成人7000人以上を対象とした「すい臓がんの認識に関する世界的オムニバス調査」(Global Pancreatic Cancer Awareness Omnibus Survey)の結果を発表します。調査はセルジーンがスポンサーとなって2014年前半にイプソスが実施したもので、すい臓がんに対する認識と知識の水準、この致命的ながんについて詳しく知りたいという関心の程度、研究活動の拡大に対する支持の程度を評価するようにデザインされています。

調査では、これらの国々で成人の大半(84%)はがんを公衆衛生上の深刻な問題ととらえていることが確認され、がんは心臓疾患、アルツハイマー病、肥満、糖尿病、精神疾患も含む多数の疾患の最上位に位置づけられました。回答者全員に対し、手掛かりを与えずに最初に思いつくがんの種類について質問したところ、最初に思いつくがんの種類として乳がんを挙げた回答者が37%、肺がんを挙げたのが20%であったのに対し、すい臓がんを挙げたのはわずか2%でした。ただし、回答者全員に対し、すい臓がんに伴う生存率の低さを知らせると、この構図は劇的に変化し、70%以上がすい臓がんに関する公衆教育の拡大を支援する公衆意識啓発キャンペーンを大いに/非常に支持すると答え、回答者の約半数が公衆の意識啓発を支援する行動を取ると答えました。

すい臓がん行動ネットワークの代表兼最高経営責任者(CEO)を務めるジュリー・フレッシュマン氏は、次のように述べています。「すい臓がんの認識に関する世界的オムニバス調査は、すい臓がんに対する認識を向上させる必要性と、研究資源を追加するための活動を支援する必要性について、現に存在していることを浮き彫りにするものです。すい臓がんが深刻なものであると理解すれば、人々は行動に出たいと思うのは明らかです。史上初となる世界すい臓がんデーは、国際的なすい臓がん患者支援コミュニティーがお膳立てしたもので、この願望をすい臓がんに対する認識向上のための世界的活動へと転化し始め、すい臓がんと診断された人々の生活に変化をもたらす上で、絶好の機会を提供します。」

国際的なすい臓がん患者支援コミュニティーは、世界すい臓がんデーの一環として、セルジーンの支援を得て、すい臓がんへの注意を喚起する活動を活発化させるため、幾つかのイニシアチブに着手しています。史上初の世界すい臓がんデーへの参加に関心のある方はどなたでも、www.worldpancreaticcancerday.orgをご覧になれば世界各国で行われている活動の詳細を知ることができ、#WPCD2014、#WorldPancreaticCancerDayを使用してソーシャルメディアに投稿いただけます。

セルジーンのシニアバイスプレジデントでメディカル・アフェアーズ部門の血液・オンコロジー担当グローバルヘッドを務めるMarkus Renschler(MD)は、次のように述べています。「セルジーンは長年にわたって真剣な努力ですい臓がん患者のニーズに対応してきました。世界各国のすい臓がん関連組織と提携して、すい臓がんに関する認識と、この致死的ながんの対応でこれまでに達成した進歩に関する認識を高めることができるのは光栄なことです。すい臓がんの予想以上に厳しい統計結果に影響を及ぼすのは難しいことですが、適切な治療と、約3万5000人の患者を対象に治験薬の評価を行っている170件以上の世界的臨床試験により、この致死的疾患を抱える患者の転帰は改善するものと信じています。」

調査におけるその他の知見:

すい臓がん:

  • 米国と欧州のいずれでも、すい臓がんは一般的な7種類のがんの中で、回答者が最も知識に乏しく、米国では回答者の49%、欧州では回答者の64%がすい臓がんについてほとんど何も知らないと回答し、スペインとフランスでは知識レベルが最低でした(多くまたはかなり知っていると回答したのは26%と35%)。
  • 米国と欧州で、回答者の4分の3は公衆がすい臓がんについて知ることが非常に重要であると感じていますが、この割合は他のがん(乳がん、肺がん、黒色腫/皮膚がん、大腸がん、前立腺がん、卵巣がん)に対する感覚と同等です。
  • 調査対象となったすべての国で、回答者の61%は、すい臓がんに対する認識を高める上で最も重要な目標の1つとして、すい臓がんのスクリーニングや早期診断を増やす手段への支援を挙げ、次いですい臓がんを予防するための研究拡大の必要性を挙げました(53%)。フランスと英国では、スクリーニングと早期診断を増やすという目標が他の国々より高く位置づけられました(それぞれ69%と70%)。
  • 女性(42%)の方が男性(33%)と比較して、スクリーニングと早期診断を増やす手段への支援を最上位の目標に位置づけていますが、この結果はスペインを除くすべての国々に当てはまります。男性は女性と比較して、すい臓がんに対する公衆の認識向上にとって重要な目標として、予防のための研究拡大(28%対25%)、治療法改善のための資金調達(14%対12%)、治療法が進歩していないことの認識向上(13%対11%)を挙げています。

対がん活動の進歩

  • EUと米国の成人の大半(それぞれ88%と89%)は、過去20年間に対がん活動が進歩したものの、もっと進歩すべきだったことに、強く/いくらか賛成しています。
  • 米国と欧州の回答者は、がん治療における進歩に関してほぼ同じ見方を示しました。治療薬の改善と治療法の発見にさらに傾注すべきであるという見解でほとんどの国が一致し、3分の2が強く賛成しています。

がんについての知識と経験

  • いずれの国でも、「がん」という言葉を聞いて最初に思いつくがんの種類として最も多く挙げられたのは乳がんで、次いで肺がんとなっており、全回答者の3分の1以上が乳がんであると回答しました。
    • 他の種類のがんと比較して乳がんが第一想起となった割合は英国(46%)、フランス(45%)、スペイン(40%)で特に高く、肺がんよりわずかに高かっただけのドイツ(29%)と、イタリア(29%)ではそれほど高くありませんでした。
  • 欧州の調査対象者と比較して、米国の回答者は提示されたすべての種類のがん(乳がん、肺がん、黒色腫/皮膚がん、大腸がん、前立腺がん、卵巣がん、すい臓がん)に関して、自分は知識を持っていると考える傾向があります。知識の水準は、乳がんと肺がんの場合が最も高い傾向にあります。これらのがんは第一想起として最も回答が多かったものでもあります。
    • 例えば米国で78%、欧州で66%が乳がんについて豊富な/少なくともかなりの量の知識を持っています。肺がんの場合、豊富な/少なくともかなりの量の知識を持っている回答者は米国で71%、欧州で59%でした。反対に米国で49%、欧州で64%の回答者がすい臓がんについてほとんど何も知らないと回答しました。
  • 全体的に見て、回答者10人中7人が、提示された種類のがんを経験した人物を知っており、すい臓がんを経験した人物を知っている回答者が11%などとなっています。フランスの回答者では、すい臓がんを含め、提示されたがんのいずれかを家族など身近な人が経験していると回答した割合は最低を示しました。

公衆啓発への関与

  • がんに関する公衆の意識向上に誰が関与すべきか、という質問に対して、すべての国々の回答者は医学研究者/科学者がその活動を主導すべきであると考え(70%)、小差で医学会(60%)と非営利がん関連組織(58%)が続きました。
  • 米国の回答者の大半は、欧州よりも高い割合で、政府以外のほぼすべての団体(医学研究者、非営利がん関連組織、医学会、患者支援団体、がん治療薬の製造企業)が主導的または重要な役割を果たすべきと考えています。対照的に欧州の場合、回答者は政府が大きな役割を果たすべきと考える傾向が強くなっています。
  • 米国、イタリア、スペインにおける過半数の回答者を含め、世界各国の回答者の半数はすい臓がんに関する公衆啓発を支えるための行動を取ると回答しています。

すい臓がんについて

現在のところ、早期スクリーニングや早期発見の方法はなく、初期症状は他の多くの疾患と類似している場合あります。このことは、すい臓がんが進行期に至るまでは通常診断されないことを意味します。このため患者の大半は予後が不良で、患者の半数以上はがん転移(他の臓器への拡大)後に診断されています。

がん全体では発生率と死亡率が低下しているものの、すい臓がんの場合は上昇しています。欧州では現在、10万人以上がすい臓がんと診断されています。2014年に、米国で4万6000人以上がすい臓がんと診断され、4万人近くがすい臓がんで死亡すると予想されます。現在、すい臓がんと診断された後に1年間生存する患者は約26パーセントのみです。がんが拡大(転移)するまで診断されなかった患者の場合、見通しはさらに暗いもので、平均生存期間はわずか3カ月です。残念ながら、すい臓がん患者の半数以上がこれに該当します。

本調査について

「すい臓がんの認識に関する世界的オムニバス調査」は、他の疾患と比較してがんの深刻度に対する認識を評価したもので、特にすい臓がんに対する認識と理解の水準に重点を置きました。調査はセルジーンがスポンサーとなり、2014年1月31日から2月4日にかけて米国の18歳以上の成人2014人、2014年2月4日から18日にかけて欧州(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国)の16歳以上の成人約1000人を対象に、オンラインのオムニバス方式でイプソスが実施しました。加重法を採用することで、人口統計的なバランスを取り、サンプルの構成が各国のセンサスデータに基づく成人人口を確実に反映するようにさせ、サンプルユニバースに近似させる結果を提供するようにしました。

セルジーンについて

米ニュージャージー州サミットに本社を置くセルジーン・コーポレーションは国際的な総合バイオ製薬企業で、主として遺伝子とタンパク質を調節することでがんと炎症性疾患の新規治療薬の創薬・開発・商業化に努めています。詳細情報についてはwww.celgene.comをご覧ください。また、ツイッター(@Celgene)で当社をフォローしてください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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